咳・呼吸困難
咳・呼吸困難とは
咳をして痰が出る病気は通常じゃ気道の急性炎症です。炎症を起こす部位によって上気道炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、肺炎などと呼ばれます。
慢性の咳や呼吸困難になると肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息、慢性間質性肺炎、肺結核、肺真菌症、肺腫瘍などが考えられます
主な原因
喘息の多くは小児の頃から発病しているものが多く、患者も小児が多く見られます。成人してから喘息を発病した場合は生活環境が影響しています。
不適応症状
発熱、呼吸困難、胸痛、口渇、食欲不振、便秘、小便黄色、舌白苔などがあり、重大な肺疾患が疑われる場合。
東洋医学から診た頭痛・頭重感
カゼは東洋医学では風邪(ふうじゃ)と呼び、病気の二次的原因となる「外邪」の代表的なものです。生命力を補いながら、症状の原因となる「邪」を取り除くことで徐々に楽になっていきます。但し発熱は体内の細菌を退治する目的があるので、無理やり下げずに自然な解熱を目指します。
施術方法
肺臓は気を収し、肺経は気を循環させるものと考えられます。これを病理に置き換えて考えますと、肺臓は熱を持ちやすく、外邪による咳、呼吸困難と内傷による咳、呼吸困難に分けて考えます。また肺虚か肺熱かによって施術方法が異なってきます。
治療は、最も弱っている(虚している)経絡に対して、鍼によって氣(エネルギー)を充填し、体全体のエネルギーバランスを整え、生命力を最大限に保ち、自然治癒力の最適化をはかります。それによって痛みなどの症状を緩和させます。鍼は、経絡の最も有効と思われるツボ(経穴)を見つけ出し、そこから氣を注入することにより、経絡全体に氣が充満していきます。
また、日本は湿気が多い為、湿邪(体内の余分な水分による滞り)が体の関節や冷えた部分に停滞し、気や血(けつ)や水(すい)の流れを阻害することにより、それが痛みやしびれの原因にも成ります。その湿邪を取り除く有効手段が「お灸」です。お灸の有効成分と熱刺激により、体の水分代謝を活性化し、最適な水分バランスに整え症状の緩和をはかります。