排尿異常
排尿異常とは
膀胱炎、尿道炎、尿路結石など、血尿、膿尿、排尿痛、残尿感、小便頻数などの症状を持つものを言います。
排尿異常の原因
細菌の感染、房事過度、性病によるもの、慢性的な冷えなどです。
東洋医学から診た排尿異常の病
炎症を伴う症状は、虚熱が原因の場合がほどんどです。膀胱と腎は表裏関係にあり、虚熱は腎から発生する場合が一番多く見受けられます。
また、体内へ津液が取り込まれてそれが排泄されるプロセスのいずれかでバランスの変化が発生すると排尿障害や浮腫などの症状が現れます。体の全域へ津液を循環させているのが肺です。あちこちから寄せられてきた津液を区分し、再利用できるものは肺へ上げるのが腎の機能です。肺のバランスに変化が発生すると浮腫などの症状が出てきます。腎によって津液の再利用が不可と判断されたものは膀胱へ送られ、体外へ排泄されることになります。膀胱の開閉は腎のバランス変化によってその機能に支障をきたし、排尿障害や浮腫などを招きます。
施術方法
治療は、最も弱っている(虚している)経絡に対して、鍼によって氣(エネルギー)を充填し、体全体のエネルギーバランスを整え、生命力を最大限に保ち、自然治癒力の最適化をはかります。それによって痛みなどの症状を緩和させます。鍼は、経絡の最も有効と思われるツボ(経穴)を見つけ出し、そこから氣を注入することにより、経絡全体に氣が充満していきます。
また、日本は湿気が多い為、湿邪(体内の余分な水分による滞り)が体の関節や冷えた部分に停滞し、気や血(けつ)や水(すい)の流れを阻害することにより、それが痛みやしびれの原因にも成ります。その湿邪を取り除く有効手段が「お灸」です。お灸の有効成分と熱刺激により、体の水分代謝を活性化し、最適な水分バランスに整え症状の緩和をはかります。
適応疾患
膀胱炎、尿道炎、尿路結石、などです。