不 眠
不眠とは
不眠の原因
自律神経のバランスが崩れ、交感神経優位の状態になっている。過度の労働やストレス、悩みなど。夜遅くまでPC・携帯・テレビなどを見ている、生活習慣の乱れ。
東洋医学から診た皮膚の病
昼間は陽気が陽の部位に旺盛になり、夜になると陰の部位に入るので眠ることができます。朝になると陽気が出てくるために目覚めるのです。この陰陽の氣の交流が順調であれば不眠も嗜眠も起こりません。
よって、病理は陰陽の気の関係で考えていきますが、陰陽の気は五臓それぞれにあり、五臓の持っている気血津液にも陰陽の気があるため、各蔵の虚実状態によって不眠・嗜眠の状態も変わってきます。
具体的には、「眠った気がしない」は肝、「夢が多い」は肝、「中途覚醒」は上焦の熱、「まったく眠れない」は肝か脾、「寝入りが悪い」は脾、「早朝覚醒」は腎、「昼間も眠い」は脾か腎、「眠れないが横になっていることが多い」は肺、「眠らなくても平気」は脾と、それぞれに主となる臓の変動が異なります。
施術方法
治療は、最も弱っている(虚している)経絡に対して、鍼によって氣(エネルギー)を充填し、体全体のエネルギーバランスを整え、生命力を最大限に保ち、自然治癒力の最適化をはかります。それによって痛みなどの症状を緩和させます。鍼は、経絡の最も有効と思われるツボ(経穴)を見つけ出し、そこから氣を注入することにより、経絡全体に氣が充満していきます。
また、日本は湿気が多い為、湿邪(体内の余分な水分による滞り)が体の関節や冷えた部分に停滞し、気や血(けつ)や水(すい)の流れを阻害することにより、それが痛みやしびれの原因にも成ります。その湿邪を取り除く有効手段が「お灸」です。お灸の有効成分と熱刺激により、体の水分代謝を活性化し、最適な水分バランスに整え症状の緩和をはかります。
適応疾患
不眠、嗜眠、などです。