皮膚の病
皮膚の病とは
皮膚病にはありとあらゆるものがあり、難しい疾患でもあります。アトピー性皮膚炎・化膿性の皮膚病・蕁麻疹・ヘルペス・にきび・シミ・そばかす・しもやけ・イボ・魚の目などです。
皮膚の病の原因
アトピー性皮膚炎は、ダニやハウスダスト、乾燥した生活環境、気鬱によるもの、暴飲暴食などが考えられます。ヘルペスは、ヘルペスウィルス感染に過労が重なったもの、蕁麻疹は食事が深く関係しています。
東洋医学から診た皮膚の病
「肺」は皮毛を司(つかさど)ると言います。人体の陽気は腠理(皮膚呼吸など)を開き、体表から常に発散されています。それに対して陰気は腠理を閉じて発散しないように働いています。この陰気と陽気は季節の気の多少に応じて変化します。つまり春夏は発散が多く秋冬は少ない、昼間は多く夜は少ないのです。この交換機能が阻害されると皮膚近くに余分な熱が滞り、そこに症状が発生します。それがアトピーや蕁麻疹、ヘルペスなど形を変えて現れます。陽気の発散が悪いのは肺が原因だけではなく、脾のエネルギー不足により陽気の循環・発散が悪くなることもあります。また肝の血・腎の津液が虚したため熱が発生し、その熱が皮膚表面に停滞し皮膚病を発生させることもあります。
施術方法
治療は、最も弱っている(虚している)経絡に対して、鍼によって氣(エネルギー)を充填し、体全体のエネルギーバランスを整え、生命力を最大限に保ち、自然治癒力の最適化をはかります。それによって痛みなどの症状を緩和させます。鍼は、経絡の最も有効と思われるツボ(経穴)を見つけ出し、そこから氣を注入することにより、経絡全体に氣が充満していきます。
また、日本は湿気が多い為、湿邪(体内の余分な水分による滞り)が体の関節や冷えた部分に停滞し、気や血(けつ)や水(すい)の流れを阻害することにより、それが痛みやしびれの原因にも成ります。その湿邪を取り除く有効手段が「お灸」です。お灸の有効成分と熱刺激により、体の水分代謝を活性化し、最適な水分バランスに整え症状の緩和をはかります。
適応疾患
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、ヘルペス、にきび・シミ・そばかす・しもやけ・イボ・魚の目などです。