肘・手の病
肘・手の病
手首周辺に発する腱鞘炎、指に発生する弾発指、手や肘に発する関節痛などです。
発病の原因
腱鞘炎は、腱鞘内面の滑膜の炎症や、腱鞘の繊維性壁の慢性肥厚性の炎症などによって起こります。弾発指も腱鞘炎の一種です。母指、示指、中指、環指に発生します。
肘関節痛には上腕骨内側上顆炎と上腕骨外側上顆炎があり、いずれも過剰な運動により発生することが多いと思われます。
東洋医学から診た病
腱鞘炎が起こりやすいのは大腸経の偏歴から手首にかけてです。また弾発指に関しては、例えば示指が悪いのであれば肺経や大腸経の血虚と言えます。また必ず背部や肩胛骨内側のコリが関連しています。
施術方法
治療は、最も弱っている(虚している)経絡に対して、鍼によって氣(エネルギー)を充填し、体全体のエネルギーバランスを整え、生命力を最大限に保ち、自然治癒力の最適化をはかります。それによって痛みなどの症状を緩和させます。鍼は、経絡の最も有効と思われるツボ(経穴)を見つけ出し、そこから氣を注入することにより、経絡全体に氣が充満していきます。
また、日本は湿気が多い為、湿邪(体内の余分な水分による滞り)が体の関節や冷えた部分に停滞し、気や血(けつ)や水(すい)の流れを阻害することにより、それが痛みやしびれの原因にも成ります。その湿邪を取り除く有効手段が「お灸」です。お灸の有効成分と熱刺激により、体の水分代謝を活性化し、最適な水分バランスに整え症状の緩和をはかります。
適応疾患
腱鞘炎、弾発指、各関節痛などです。