氣の調整をする治療です。
体質「証(あかし)」を適切に判断します。
東洋医学では、表裏関係を示す「陰陽(いんよう)」と、「木火土金水」という5つの構成要素「五行(ごぎょう)」の各エネルギーがお互いに影響を与え合いながら最善のバランスを取ることで生命力を最大限に高めていると考えます。
証とは、陰陽五行論に基づいた氣の顕著な変動を
見つけ出すこととも言えます。
鍼(はり)治療は、脉(みゃく)の状態を整えるように進めます。
脉診によってお体が自然治癒力の高まる方向へ変化していることを的確に判断できます。
手や足にある「経穴(けいけつ・ツボのこと)」に鍼治療を行います。
それは、経絡治療が肩のこりやすい「体質(証)」を改善させ、その結果として肩こりの症状を緩和させる根本治療だからです。(随証療法・ずいしょうりょうほう)
痛くない鍼、熱くないお灸。心地の良い治療です。
小さなお子様からご年配の方までニコニコと安心してお受け頂けます。妊婦さんにも安心の治療です。おなかの赤ちゃんにも良いですよ。
経絡治療では、内臓(五臓六腑)の働きから自然治癒力が高まると考えます。
ですから慢性症状・婦人科疾患・生活習慣病・アトピー性皮膚炎・喘息・アレルギーや、様々な内科疾患でお悩みの方にも特にお勧めいたします。
当院で使用する鍼は全て滅菌済みディスポ鍼(1回使い捨て)です。いつも新品だから安心です。また、清潔な治療着をご用意しております。治療室はゆったりとした快適な個室空間を心がけております。
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問診
初診時には、問診票の内容に沿って症状やお体の傾向などをご記入いただきます。また、ご記入内容に関していくつかご質問させていただきます。
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お着替え
問診が終わりましたら、治療着にお着替えいただきます。清潔な治療着をご用意しておりますのでご安心ください。
その際、装飾品も外し脱衣カゴに入れていただきます。 -
四診(望・聞・問・切)による「証(あかし)」の決定
1の問診で、まずは主訴の状態を詳しく把握します。
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望診:次に顔色や舌・体格・姿勢などを診てお体の状態を大きく捉えます。
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聞診:声の質や大きさなどで生命力やその傾向を探ります。
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切診:「脉診・腹診・経絡診」など、脉や腹・手足に触れながらお体の状態を丁寧に調べます。
以上を総合的に判断し、病理状態と治療指針となる「証」を決めていきます。 -
鍼灸による施術
「証」を治療指針とし、鍼灸を用いて手足の重要な「経穴(ツボ)」に施術していきます。
補法(ほほう)と瀉法(しゃほう)とは…
氣が乏しい経絡には「補法」にて補い、余分な氣で滞った経絡には「瀉法」にて邪気を追い出して流れを改善し、お体のエネルギーバランスを整えていきます。
ひと鍼ごとに脉診や腹診などの四診を繰り返し、お体の微細な変化を何度も確認しながら施術を進めていきます。
脉や腹部がバランスよく整い症状の緩和が確認できた時点で施術の終了となります。 -
施術終了
以上が施術の流れとなります。施術時間は45分〜1時間です。尚、初診時は問診に15分ほど頂きます。
多根先生も大概マイペースでしたが、穏やかな性格の中に、患者さんの自然治癒力を引き出そうとする追求心がある事を感じます。
自分も訪問マッサージで患者さんに施術する機会も多く、時に多忙のため体調の優れない時があります。そんな時は大氣堂の門を叩き治療してもらいます。おかげさまで何年も風邪知らずの状態を保つ事が出来ています。
慢性疾患や冷え性、心地いい治療を望む方にはぜひお勧めいたします。 (訪問リハビリマッサージにこにこ/林 晴敏)